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大学・学生・企業の利害関係と日本の大学が残念な理由

日本の大学ってたいした所じゃないです。世界の大学ランキングなんか見ても、東大がかろうじて健闘しているぐらいで、早稲田や慶応なんてゴミみたいな順位です。

日本の大学は入学さえしてしまえば誰でも卒業できるような所ですから、順位が低いのは納得できます。

ではなぜ日本のゴミのような大学でも日本人にとってはブランド力があって、卒業すれば大企業に簡単に入社できてしまうのでしょうか?

 

現役早稲田生のぼくが自分なりの考えを書こうと思います。

 

企業の立場から

企業は新卒採用をするとき大学名で学歴フィルターをかけます。そこそこの大学を出ている就活生ならば受験勉強を頑張って入試を突破できた力があるからです。企業は大学で何を学んだか、どれだけ成長したかは見ていません。その就活生が高校3年生の入試までにどれだけ努力できたかを評価しています。なぜなら会社に入ってから大学で学んだこと、研究したことを活かせるとは限らないからです。それより時頭がいいこと、努力できることの方が会社に入ってから重要なのです。

理想を言えば学歴なんか無視して、じっくり面接をして就活生一人一人がの能力と性格を評価した方が良いのでしょう。ですが大企業は採用する人数が多いのでそんな手間のかかることはやってられませんから、学歴フィルターをかけるのは合理的だと思います。

企業にとって大学とは、あらかじめ有能な人材を選別してくれる箱です。

 

大学の立場から

大学の価値は偏差値と就職実績で決まります。ですがすでに述べたように企業はそこの大学生が大学で何を学んだかではなく、入試でどれだけ頑張れたかを見ています。ですから「就職実績≒偏差値」ということになります。つまり大学が死守すべきなのは、世界ランキングでもなく研究実績でもなく偏差値です。

また早稲田や慶応などの私立大学はお金儲けをすることが目的です。「世界で活躍する人材の育成」など立派なことを理念に掲げていますが、お金儲けが一番大事なのは企業も私立大学も同じです。大学がもっと儲けるためにはどうすれば良いでしょう?学費というのは日本国内で大体の相場が決まっていますから値上げはできません。なので学生数を増やすことが重要です。

単純に一般入試の合格者数を増やしてしまうと、ボーダーラインが低くなるので偏差値が下がります。偏差値は絶対死守ですからこれはダメです。なので各私立大学は学校推薦や内部進学、AO入試、帰国子女や留学生の優遇など様々な方法で一般入試以外の入学生の人数を増やしています。そうやって偏差値は下げずに儲けを増やしています。

もう一つ重要なのは、入学した学生に4年間しっかり学費を払わせることです。中退されてしまっては儲けが減ります。なので簡単に単位取得できるようにして、ほぼ全員が卒業できるようにしています。

大学にとって、研究のレベルをあげることや社会へ貢献すること、学生を成長させることは二の次です。

 

学生の立場から

いい大学に行けばいい企業に行ける。だから受験勉強を頑張る。見事合格できれば4年間、人生で最も自由で楽しい時間が手に入る。学費はちょっと高いけど大企業に入れば一瞬で元が取れる。

普通に考えて大学に行くことは大きなメリットです。

学生にとって大学とは、楽しい4年間と安定した将来を保証してくれる箱です。

 

大学はハリボテの箱

外から見ると大学は立派に見えますが、中身は空っぽの箱です。中身が空っぽであることを在学生と大企業で採用担当として働く卒業生は知っています。

でも在学生は空っぽの方がたくさん遊べて好都合ですから異論を唱えたりしません。

採用担当の卒業生も学生さえ優秀であれば問題ありませんから異論を唱えません。

 

このようにして日本の大学は中身が空っぽのまま見栄を張り続け、今後も学生や企業から愛され続けて行くのです。

 

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